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粋な男がタイプ

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時折、江戸の花魁の話が出ます。花魁は、身体を売るといいながら、実際は、自分が客を気に入らなければ断ってもかまわなく、遊び方のマナーとしては、吉原細見片手にやってきた男たちであったが、そうすぐに花魁と寝られるわけではなかったらしい。中ではあくまでも女性上位。遊女は色を売る相手やタイミングを選ぶ権利を有していたので、お客が付く=色事に及ぶと言うわけでもなかったようです。どんな大名であろうと、豪商であろうと、花魁と寝ようと思えば最初に「顔見せ」をしなければならなず、まず三百両という大金を遊廓に収め、部屋でじっと待たされる。花魁が入ってきて隣に座り、チラリと顔を見る。気に入れば煙草を一服まわして出ていく。それで次は寝れるかというと、そう簡単ではない。三回程、三百両を使って花魁の品定めにパスしないと布団・インは無理。客がそれで怒ったりわめいたりすれば「お庭番」が出てきて追い出されてしまう。駄目なら、大名も、豪商もスゴスゴと引き下がるしかないというわけだ。そのうえ馴染みになったらなったで、その遊女以外と浮気するのもダメ。もし見つかれば手痛い懲罰が待っているというありさまとの事。そしてちゃんとした手順を踏まず、直接娼家に入ることを「ふりこみ」といい、これは野暮(洗練されていない)だと嫌われた。特に位の高い大見世ではふりこみ客を嫌った。ちなみにふりこみとは、大手を振って乗り込んでくることで、空威張るばかりでその場の雰囲気に馴染んでいないことをいう。明和五(一七六七)年に刊行された酔郷散人の『吉原大全』によれば、「心さっぱりとしていてイヤミなく、明るくお洒落で洗練され、人品高上で風流で功をあせらず、遊ぶ時は、たっぷり用意した金をおしみなく遊びに使い切る」人物が最高の通人であるという。
何時の時代も金もっていても「客だから」という態度の人や手順を踏まない人は嫌われるんですね。そして何時の時代も女の品定めにパス出来る男でないと野暮だと言われるたり(笑)。粋な人間になりたいもんです。
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